肋 骨 |
後ろから華奢な背中を唇で辿る。 背骨の浮いた痩せた背中。 「お前、痩せたか?」 前に廻した手で胸の飾りを嬲れば、悟空の身体が跳ねる。 「こっち向け」 応えがないのに俺は繋がったまま、悟空の身体をひっくり返した。 「ぅあ…ぃぁん…」 妙な声を上げて悟空が仰け反り、それに伴った急な締め付けに、俺は思わず悪態を吐いた。 「…痛かっ…た…」 唇を尖らして、悟空は掠れた声で呟いた。 「さ、んぞ…」 俺の言葉に悟空がに身じろぎ、声が上がる。 「あんなに食ってるのに、燃費の悪い…」 指先で骨の浮いた脇腹を辿る。 旅を始めてからも何度も悟空を抱いた。 「…ん、ぞ…ぉ…」 足りないと、舌足らずな声が俺を煽る。 「動くぞ」 ゆっくりと、腰を入れ、高みへ登るために俺は動き出した。 「…ぅんっ…あ…やぁ…やん…」 俺が与える熱に悟空は上り詰めて行く。 「ぁ…っん…も、もう…ッダメぇ…」 一際、身体を撓らせて、俺たちは上り詰めた。 「…んぞ…」 収まらない呼吸の下から悟空が呼んだ。 「…俺、そんなに…痩、せた?」 と、訊いてきた。 「まあな…寺にいる時よりはな」 ついっと、上下する胸の浮き出た肋骨を撫でれば、ぴくんと悟空の身体が跳ねた。 「…ッ…ぁん…」 漏れた声に悟空の顔に朱が登る。 「足りないか?」 ぽかんと見返してきた悟空の顔に接吻を落とし、俺はまた、臨戦態勢に入った。 |