ツンデレ




純粋な君は皓月のように蒼穹に掛かり
静かな湖面に映っている
遠い過ぎて届かなく
湖面の投影さえ捕まれなかった
抱きすくめると毀れてしまいそうで
傍にいって見守るしかできないんだ

声なき声をはじめて聞こえた頃から
もう逃げなくなった
美しい瞳をはじめて合せた時から
もう離さなくなった
遥か昔出逢った瞬間から
もう引き返さなくなったかもしれない

封印したこころに染み込んだ暖流が
生命線だって変わっていく
絢爛な微笑みや悲しい涙など
この手に入れたい この手で守りたい
幾つ夢の中で君の思い出ばかり浮かぶ
何回生まれ変わっても総て君にやる

溢れる感情がもうはや押さえない
心というウツワは小さすぎるんだろう
流れ出した想いで縄を結び
君を固く縛りこんでいたい
例え打ち砕かれてしまったとしても
何一つも渡さない 誰にも譲らない







<Pauline Cheung 様 作>

私の09.1.29の日記を読んで作ってくださいました。
この詩を読んで三蔵さまってばどれだけ悟空が大事なんだって思いました。
声なき聲が聴こえて、探し出して、そして、手元に置いてからずっと、いつの間にか、いえ、出逢った瞬間、三蔵の心に住み着いたであろう悟空。
養い子が恋人に変わるその心の動きが見えました。
本当に素敵な詩をありがとうございました。
幸せです。

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