大切な…




奪いたいならすべて奪っても構わぬ
ただこの些細願いさえ残してくれば

冷たく暗い部屋から夜空を眺めながら
数え切れない星々を集まっても
朧月より美しい瞳とは比べ物にならないと
はっきり気付いてしまった

雪崩に埋まれてたとしても
この情熱は冷や込むことはない
抱えてる感情が心を填まり込んで続け
何もかも乗せなくなるまで

重過ぎる想いが目の雫にかわった
泣かないわけじゃなく流させない
誰も拭い取られない溢れ出る雫に
寂しさをさせたくないのだ

花びらが風に吹き散らせて空に踊っている
どうかこの気持ちを連れてて
あの光を届けるところへいけ
その瞬間をずっと待っているから







<Pauline Cheung 様 作>

以前、「ツンデレ」の詩を戴いた時、悟空の気持ちも書いてみると仰っていらしたのです。
そのお約束通り、素敵な悟空らしい気持ちの詩を書いて下さいました。
それをまた頂けるなんて、幸せです。
この詩を読んで本当に、悟空は三蔵だったら何でも、どんなことでも受け容れると言う覚悟と共に、三蔵の事が大好きなだと思いました。
三蔵が絶対的な存在である悟空が、その三蔵に対する恋情を自覚した時の気持ちが凄くよくわかる詩です。
三蔵の負担になりたくないけれど、この溢れる愛しい想いをどうしたらいいのか、泣く程に三蔵を思う悟空が愛しいです。
本当に素敵な詩をありがとうございました。
幸せです。

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