アイシテル |
さらさらしたシーツの肌触りが気持ちいい。 いっぱい三蔵に愛してもらって、いっぱい触れて貰って。 気持ちよくて、気持ちよくて、どうにかなっちゃいそうで。 そのたびに、三蔵が名前を呼んでくれて、接吻をくれて。
いっぱい三蔵が愛してくれて、いっぱい触れてくれた。 気持ちいいって言うたびに、紫暗が嬉しそうに綻びて。 いつもとは違う艶のある声で名前を呼ばれれば、もう何も解らなくなる。
綺麗な指先が煙草に触れて、さっきまで俺を翻弄した唇が、薄紫の煙を吐き出す。 三蔵の髪の先から足先、指先、その唇が紡ぐ吐息まで。 こんな気持ちを何て言うんだろう。 身体を三蔵に初めて委ねた日に、三蔵がくれた言葉。 今なら解る気がする。 うん、きっと─────
煙草をくわえて、俺を見下ろしてきた三蔵を引き寄せて、その耳元にそっと告げた。 だって、紫の宝石が一瞬見開かれたかと思うと、優しい接吻が降ってきたから。
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