甘い言葉 |
「悟空…」 甘い声で呼ばれると、逆らえない。 「…さんぞ、好き…ぃ」 三蔵がくれる熱に背中が撓って、気持ちよくって。 「悟空」 ほら、また甘い声で名前を呼ぶ。 「…あ、ゃっ…」 身体に触れる指先が優しくて、辿る唇が熱くて。 「さ、んぞぉ…」 伸ばす手を柔らかく包まれて、三蔵が笑う。 「っく…ふぁ…」 三蔵の甘い唇が俺に触れて、薄紅の花を咲かせる。 「…悟空、いいか?」 ちょっと、余裕のなくなった声で三蔵が俺を覗き込んでくる。 「ご、くう…」 ゆっくり、俺が辛くないように、気持ち良いように。 「ぁあ…さんぞ…」 俺はもう、三蔵の名前しか呼べなくなって。
「今日のさんぞ、優しい…」 さらさらのシーツにくるまって俺が笑えば、三蔵の顔が少しだけ桜色に染まった。 引き寄せられて耳元で告げられた言葉に、俺は溶けちゃった。 |