熱 |
三蔵が触れるとそこが熱くなる。 まるで火傷をしたみたいに。 「…やっ」 身を捩って逃げてもすぐに捕まってしまう。 「さんぞ、やだぁ…」 掴まれた手を振りほどこうとしても、ほどけなくて。 「ぅん…ぁ…」 三蔵が触れると熱くなって、熱を持ってくる俺の身体。 「……っぁ…んっ…」 腰の辺りがむずむずして、熱が集まってる気がして。 「…はな…して…さん、ぞ…ぅあぁ…」 目の前にあった三蔵の金糸を引っ張って身体を離そうとしたら、胸の飾りを噛まれた。 「…ゃあ…んっあ…」 身体の線をなぞるように三蔵の手が触れて、下へ。 「さ、んぞ…三蔵…さんぞ…ぉ…」 濡れた音が聞こえて、身体の奥に違和感が灯る。 「…ぁあ…ぅん…やぁ…」 奥深い所からざわざわと這い上がってくる怖い感覚に、俺は三蔵にしがみついた。 「一度達っとけ」 そう言う三蔵の声が聞こえたと思った途端、熱が溢れた。 「うぁ…やぁあぁぁ…っ!」 溢れた熱が何もかも押し流して、俺は仰け反った。 「…ぁっ…さ、んぞ…ぉ…」 上手く息が出来ないまま、そっと目を開ければ、優しくて熱を持った三蔵の紫暗が見詰めていた。 「悟空…いいか?」 言われて、俺は灯って燃えだした熱に震えながら頷いた。 「うん…」 熱い三蔵の熱を持った三蔵自身が俺を貫く。 「っ…ぁあ…さんぞ、さん、ぞぉお…」 縋りつく俺の耳元で熱い吐息と一緒に名前を呼ばれれば、もう熱で一杯に膨らんだ俺は破裂する。 「ゃぁ…だ、めぇ…ぁ……ぁあ…あぅ───ぁあっ!」 目の前に星が散って、バラバラになる。 「…も…ぁやぁ…──っ」 三蔵が触れるとそこが熱くなる。 |