「笙玄のバカーっ!」 寺院中に響き渡るかという大きな叫び声が、最高僧三蔵法師が住まう寝所から轟いた。
ついで、ばあんと扉が砕けそうな勢いと音を伴って開かれると、大地色の髪をした子供が、泣きながら走り出てきた。
子供はそのまま、ツツジの茂みを飛び越えて、何処かへ走り去っていった。
その後に真っ青な顔をした僧侶が走り出てきたが、子供の姿を見つけることは出来なかった。
「…悟空…」
握りしめた両手には、砕けたカップの破片があった。
「何してんだ?」
呆れた声が、床に座り込む笙玄の上に降ってきた。
慌てて見上げれば、月一回の寺院の幹部達の報告会から戻ってきた三蔵が、袈裟や衣を脱ぎながら笙玄を見下ろしていた。
「さ、三蔵様…」
狼狽え、青い顔を背ける。
怪訝な顔で見やれば、床にカップの破片が飛び散ったままになっていた。
笙玄はそれを片づけかけたまま、床に座り込んでいたらしい。
「危ねえから、さっさとかたしてしまえ」
「…はい…」
長椅子に脱いだ衣を掛けながらそう言う三蔵に、虚ろな返事が返る。
「笙玄?」
振り返れば、破片を握りしめ、うつむく姿が見える。
握りしめた破片をよくよく見れば、それは悟空のマグカップだった。
きれいな黄色で、大きな目をした小猿の絵の入っていたカップだ。
確か、出先の町で三蔵が見つけて、悟空に買い与えた物だったはず。
それが割れているということは、また悟空が何かしたのだと、三蔵は思った。
「サルの奴、何したんだ?」
思ったまま笙玄に問いかければ、消え入りそうな声が返ったきた。
「……違います」
「ああ?」
問い返せば、
「私が…割ってしまいました」
今にも泣きそうな声音で、返された。
「このカップは、三蔵様が悟空のためにと買われて、お与えになった物です。それを今朝、私の不注意で割ってしまったのです。そして、悟空を傷つけてしまいました」
一気に返された言葉に、三蔵はその紫暗を見開いた。
そして、初めて見る笙玄の酷く落ち込んだ姿に、ただびっくりしていた。
悟空は走って、走って、裏山のお気に入りの場所へたどり着いた。
そこには太い年経たブナの大木があった。
その根元に踞って、怒りが過ぎるのを待つ。
あの黄色いカップは、三蔵が悟空に買ってくれた物だった。
出会った頃は、着る物や生活用品など必要な物や悟空が興味を惹く物などを買ってくれたが、今はそんなことはない。
その三蔵が珍しくたまたま出先の街で見つけたからとくれた、お気に入りで大切なカップだったのだ。
割らないように、欠かさないように大切に使ってきたのに・・・。
「笙玄のバカぁ…」
それは不注意だったのだ。
食卓を片づけていた笙玄も悟空もいつも通りだった。
だが、まさか掛けていた盆の端が滑るなど、思いもよらなかった。
止める間もなく、盆の上の食器が床になだれ落ちてゆく。
咄嗟に掬い上げた盆に残ったのは皿で、大切なカップは床に落ちて砕けた後だった。
「すみません、悟空。ケガは無いですか?」
盆を食卓の上に戻し、笙玄は突っ立つ悟空に声を掛けた。
「うん、大丈夫……」
割れちゃった───
返事をしながら、砕けたカップを見つめていた。
「すぐ片づけますから、そこにいてください」
笙玄の言葉に頷きながら、悟空はカップの破片を拾いかけた。
それを見咎めた笙玄からわず口をついて出た言葉。
「触っちゃだめです。ああ、カップ割れちゃいましたね。新しいのを買いましょうね」
その言葉が、悟空の胸に突き刺さった。
途端に込み上げる言い知れない感情。
悟空はその感情を抑えることもなく、そのまま笙玄にぶつけた。
一瞬の笙玄の驚いたような、傷付いた顔。
でも、許せなかったのだ。
笙玄を傷付けたとわかっていても、だ。
「大事だったんだ…」
悟空は抱えた膝に顔を伏せて、にじむ涙を拭った。
「おい、笙玄」
何度目になるだろう。
悟空のカップを割ってしまってから、笙玄はぼうっと考えていることが多くなった。
おかげで三蔵のただでさえ溜まりやすい仕事が、笙玄の処理の遅れで溜まりこそすれ、少しも減らない。
悟空は悟空で、あれ以来笙玄と口をきこうとすらしない。
落ち込んだ笙玄といつまでも根に持っている悟空との間で三蔵は、板挟みとなってげんなりしていた。
「笙玄!」
苛ついた声で呼べば、はっとして三蔵を見返す。
「は、はい!」
慌てて事務机から立ち上がれば、積み上げられていた書類が雪崩を起こした。
「うわっ!」
床に広がった紙の海に三蔵は、先程までの苛つきが、どうしようもないという投げ遣りな気持ちにとって換わったのを自覚する。
三蔵はこんな馬鹿げた二人の空気はさっさと取っ払うに限ると、いつもなら静観する態度を改め、自ら打開に乗り出すことにしたのだった。
だから、こうしてわざわざ笙玄の仕事部屋に足を運んでやったのだ。
あくまでも自分本位な三蔵だった。
呆然と雪崩落ちた書類を見つめる笙玄に三蔵は、ため息混じりで声を掛けた。
「今日はもいい。時間をやるからサルと話をつけてこい」
「あっ…」
そう三蔵に言われて笙玄は、初めて自分の状態に気が付いた。
「三蔵様…私は…」
「自分で考えるんだな。不注意で吐いた言葉かもしれんが、思ってもいないことを人間、話すことはねえからな。てめえの気持ちの中にそういう感情があったってことだ」
三蔵の言葉が、笙玄の心に突き刺さる。
「サルは、あれで聡い。てめえはそこを理解しているようで、ちゃんとわかっちゃいなかったのさ」
「……三蔵、様」
「あいつの側に居たいと思うのなら、自分で考えて、何とかするんだな」
「はい」
三蔵はいらないことを言ってしまったという様に瞳を眇めると、笙玄の仕事部屋を後にした。
じゃまくせぇ…
がしがしと頭を掻くと、三蔵は悟空の元へ向かうのだった。
奥の院のそのもっと奥にある祠の前の石段に座って、悟空は拾った小枝で地面に絵を描いていた。
割れたカップの絵。
しつこいと言われようが、許せないのだから仕方ない。
でも、傷付いた顔の笙玄を思い出せば胸は痛む。
「…大事にしてたんだもん」
誰に言うことない言い訳が、口をついて出る。
「割れちまったもんはしかたねえだろうが」
返事が返って、悟空は顔を上げた。
そこには呆れ返った顔をした三蔵が、煙草をくわえて立っていた。
「さんぞ…」
「いつまで拗ねてる気だ?お前がそんなだから、笙玄が鬱陶しいったらねぇ」
「だって、あれは三蔵が俺に買ってくれた大事なモンなのにぃ」
「だが、あーいうもんは、いずれ割れるモンだろうが」
「でも、でもぉ」
納得しない悟空に三蔵はため息を吐く。
「なら、割れた破片を繋げてまた使うのか?不可抗力で割った笙玄をお前はずっと許さないのか?それとも俺が、お前に新しいカップを買えば良いのか?拗ねてねえで、自分がどうしたいのか考えろ。それくらい考えられるだろうが」
「──うーっ」
「笙玄とちゃんと向き合え、いいな」
三蔵を睨むようにうなる悟空にそれだけ言うと、三蔵は踵を返した。
やってらんねぇ…
盛大に煙草の煙を吸い込んで、吐きながら三蔵は今日の空は青いと感じた。
夕暮れ、悟空はやり場のない思いを抱えて帰ってきた。
そっと開けた寝所の扉の向こうに、今、一番顔を見たくない彼はいない。
そのことに安堵のため息を吐くと、悟空は音を立てずに部屋へ入った。
そして、急いで寝室に入ると、寝台の上に寝転がった。
開け放った窓から、柔らかな夕暮れの風が入ってきて、カーテンを揺らしている。
「…ねえ、何て言えばいいの?」
誰にともなく呟かれた言葉は、風に乗って大地に運ばれて行く。
「笙玄の所為じゃないって…わかってる…」
聞こえた返事に悟空は、ぷうっと頬を膨らませてしまう。
「えっ、笙玄のこと好きって?うん、大好きだよ」
一転、嬉しそうに笑う。
夕暮れの風がおかしそうに悟空の回りを一巡りして、窓のカーテンを揺らす。
「三蔵が買ってくれたカップと笙玄のどっちが好きかって?それは…」
比べることなのだろうか?
カップは割れた。
その事実は変わらない、消せない。
それは悲しいし、辛い。
でも笙玄はわざと、悟空が大事にしているカップを割ったのだろうか?
違う。
それは偶然。
自分も見ていた。
なら、何に自分は怒ったのだろう?
割れたことや割ったことじゃない。
そう、あの言葉に腹が立ったのだ。
───新しいのを買いましょうね
おざなりなあの言葉に、無性に腹が立ったのだ。
悟空は寝台に身体を起こすと、窓に向かって両手を差し出した。
そして、
「サンキュー」
と言って、笑った。
悟空の気持ちに踏ん切りが付いた。
夕暮れ、笙玄は持て余す思いを抱えて食事の支度をしていた。
手を切った。
自分の考えに沈んでしまいがちな今は、何をしてもうまく行かない。
自分の不注意だったのだ。
悟空が、それはそれは大切にしていたのに。
思わず口をついて出た言葉。
───新しいのを買いましょうね
その時の悟空の酷く驚いたような、泣きそうな顔。
それを見て、自分の失言に気が付いた。
だが、一度口をついて出てしまった言葉は、無かったことにはできはしない。
明るく、無邪気な悟空を怒らせ、その上泣かせ、言いたくもなかったであろう暴言まで言わせてしまった。
何と言って謝ればいいのか、考えれば考えるほど思考は堂々巡りを繰り返す。
───思ってもいないことを言う訳ねえだろうが
三蔵の言葉が胸に刺さって抜けない。
三蔵のために、悟空のために、そう思っての行動の裏に自己満足が、傲慢な気持ちが隠れていたのだろう。
何より、三蔵や悟空の不可侵の領域に多くはないが、決して少なくはない位置にまで入り込んでいる、その優越感が、奢った気持ちが己の中に芽生えていたのだ。
何と浅ましいことか。
それでは他の僧侶達と同じではないか。
初めて二人と出会ったあの気持ちはどこに行ってしまったのだろう。
猜疑心と敵意しか与えられなかった。
一緒にいたい。
負の感情に晒される二人の心へ平安を届けたい。
孤高に立つことを強いられる三蔵の気持ちの支えに少しでもなりたい。
綺麗な心の悟空を悪意から少しでも守りたい。
例えそれが、自己満足であっても、思いは変わらないと信じていたのに。
人間とは何と浅はかで愚かな生き物なのだろう。
自分も例外ではなかったのだ。
あの強くて美しい魂を持った彼らとは雲泥の差があるのだ。
今更に気付くそのことに、笙玄は厨の床に踞ってしまった。
ごめんなさい…ごめんなさい…
はらはらと、笙玄の瞳から透明な雫が溢れ、こぼれ落ちた。
包丁で切った傷の痛みが、気付いた思いと一緒に自分の愚かさを責めているように思えてならなかった。
「さんぞ…?」
そっと、執務室の扉を開けて悟空は三蔵を呼んだ。
三蔵は、今日最後の書類に目を通しているところで、悟空の呼ぶ声に答えることはなかった。
そんなことには慣れっこな悟空は音もなく扉を閉めると、足音を殺して三蔵の側へ近づいて行く。
三蔵は悟空が近づく気配を感じて、書類に目を落としたまま問いかけた。
「何だ?」
三蔵の声に悟空の足は、執務机のすぐ脇で止まった。
「ん…と、笙玄にね、謝ることにした」
「ああ?」
悟空の言葉に三蔵が、顔を上げた。
「だから、謝るの」
「理由は?」
「へっ…?」
三蔵の問いかけに悟空は、きょとんとする。
「あのなぁ、お前が笙玄に謝るのはどうしてだと、訊いてるんだ」
ため息混じりに問い返せば、悟空は嬉しそうに笑った。
その笑顔に三蔵は、訝しげに眉を顰める。
「だって、俺、笙玄に酷いこと言ったから。そんで、笙玄のこと傷つけたから謝るんだ」
胸を張って言う悟空に三蔵は、どうしようもない疲れを感じた。
昼間のあの拗ねた、怒りの感情はどこへ行ったのだろう。
もう、どうでもよくなったのだろうか。
三蔵は何となく、確かめたくなった。
「じゃあ、カップのことはもういいんだな」
と、問えば、
「よくない。でも割れちゃったんだから、あきらめることにしたの」
少し頬を膨らませた答えが、返ってきた。
「で、笙玄の事は許すんだな」
と、確認すれば、
「許すよ。だって、笙玄のこと俺、好きだもん。でも謝ってももらうの」
断固とした口調で言い切った。
その言葉に三蔵は内心で苦笑を浮かべながら、悟空の頭を軽く小突いた。
「何だよぉ…」
小突かれた頭を抑えて、悟空は上目遣いに三蔵を見る。
「何でもねぇよ」
そう言って、今度は悟空の頭をくしゃっと掻き混ぜ、
「笙玄なら飯の支度してるはずだ」
と、背中を押してやった。
「うん!」
くすぐったそうに首を竦めて頷くと、悟空はタッと扉に向かった。
ふと、扉を開けて三蔵を振り返り、
「ありがとな、さんぞ」
満面の笑顔を零し、笙玄の居る厨に走って言ってしまった。
その姿を三蔵は愛しそうに見送り、ほっと息を吐くのだった。
どれ程踞っていただろう。
笙玄は作務衣の袖で涙を拭うと、夕食の支度を再開した。
どう思われようと、してしまったことはちゃんと謝ろう。
それからもう一度、悟空や三蔵との関係をやり直そう。
取りあえず、今はそう決めた笙玄だった。
悟空は厨の扉の前で何回も深呼吸を繰り返して気持ちを落ち着けると、徐に扉を叩いた。
すぐに返事があり、笙玄が顔を出した。
「何でしょうか?」
開けた扉の前に悟空が、立っていた。
一瞬、笙玄の顔が強張るが、すぐにいつもの穏やかな表情に戻る。
その変化を悟空は、見逃さなかった。
そして、笙玄の目元が赤いことにも気が付いた。
泣いたの…笙玄?
じっと自分の顔を見つめたまま、何も言わない悟空に笙玄は居たたまれず、
「あの…」
と言いかけた。
その声に悟空の声が、重なった。
お互いがお互いを見てはっとするが、すぐに笙玄が悟空に言葉を促す。
「…あのさ、今朝は…酷いこと言ってごめん」
「いいえ、悟空。私の不注意だったのですから。その上、あんな事まで言ってしまって…私が悪いのです。だから、悟空が謝ることはないのです。私の方が何度謝ってもきりがないぐらいのことをしたし、言ったのですから」
そう言って笙玄は、深々と悟空に頭を下げて、
「本当にごめんなさい」
と謝った。
悟空は目の前に下げられた笙玄の頭をじっと見つめた後、軽くはたいた。
その痛みに笙玄が頭を上げれば、
「これであいこな」
そう言って悟空は、輝くような笑顔を浮かべた。
その笑顔に笙玄は、思わず涙を浮かべる。
「ご…く…」
泣き出した笙玄に今度は悟空がびっくりする。
「な、泣かないでよ、笙玄、笙玄ってば」
「は…はい…」
泣きながら笑顔を浮かべようとする笙玄に、悟空は困り果て、ええいとばかりに抱きついた。
そして、
「笙玄、だーい好き」
そう言って、極上の笑顔を浮かべた。
無事、仲直りが出来た二人は、ようやく顔を見合わせて笑い合うことが出来た。
悟空の笙玄大好き宣言に、笙玄は何度も礼を言った。
そんな笙玄が悟空は、不思議でならなかった。
悟空にとって好きな相手に好きだと、素直な気持ちを伝えたに過ぎないから。
そう言えば、笙玄はそれが嬉しいのだといつもの優しい笑顔を浮かべたのだった。
夕食の支度を笙玄と一緒にした悟空は、仕事を終えて戻ってきた三蔵に誇らしげに胸を張って見せた。
そのあまりに幼い様子に、三蔵は深いため息を吐いてこめかみを押さえると、おざなりではあったが、悟空を誉めてやった。
そして、夕食の支度が整い、悟空が食卓についたと同時に、着替えた三蔵が何やら包みをもって寝室から出てきた。
「おい…」
そう言って、悟空の注意を向けると、その包みを投げてよこした。
咄嗟に悟空は手を出してそれを受け取り、何?と三蔵の顔を伺った。
「やる」
「えっ…あ、うん…」
頷いて、笙玄の顔を見やる。
すると笙玄は、にっこり笑って、
「開けて見せて下さい」
と言った。
「開けて、いい?」
三蔵に許可を求めると、
「ああ」
と許可が下りる。
悟空は手前の皿をどけてその包みを置くと、がさがさと開け始めた。
包みの中には箱が一つ入っていた。
悟空はドキドキしながら箱を開ける。
そこにはマグカップが三つ入っていた。
「さんぞ…」
はっとして、三蔵を見ると三蔵の顔は、広げられた新聞の向こうに隠れて見えなかった。
代わりに笙玄を見ると、笙玄も驚いた顔をして箱の中身に見入っていた。
悟空は三つのマグカップを一つ一つ食卓に出してみた。
それは綺麗な水色に大きなヒマワリの絵の描かれたもので、それぞれに名前が彫ってあった。
「笙玄のもある!」
そう言われて、差し出されたマグカップには、ひらがなで『しょうげん』と確かに彫られていた。
「…三蔵、様…」
「よかったねえ、おそろいだよ。三蔵と笙玄と俺」
「は、はい…」
「さんぞ、ありがとうな!」
悟空の礼に三蔵はふんと鼻を鳴らしただけだったが、立っている笙玄には耳を赤くした三蔵が見えていた。
「三蔵様、ありがとうございます」
「ああ」
震える笙玄の声でその瞳に涙を見つけた悟空は、
「笙玄?」
と、顔を曇らせる。
その表情に慌てた笙玄は、袖口で目元を拭うとにっこり笑った。
「嬉しすぎて、涙がでたんです」
「ホント?」
「はい」
「明日から使おうね」
「はい、はい、悟空」
泣き笑いの顔で頷く笙玄に、悟空はにこにこと笑顔を振りまいていた。
そんな二人を新聞の影から見つめる三蔵は、やれやれと肩の荷が下りた気がしていた。
それは、本当に笙玄が悟空と三蔵に認められた日。
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