知っていますか? (2005.7.21/parallel・from Gaze) |
「……ご、じょう…」 目覚めればそこは見知った彼の部屋で。 「僕は…」 掠れた声で問えば、少し冷たいあなたの手が僕の瞳を隠した。 「今回だけだからな」 告げる声は何処までも冷たくて。 「…お前は俺のモノだろ?」 その声は冷たく刺さるのに何故か哀しくて。 「ええ…僕はあなたのモノです」 返事は熱い吐息に攫われた。 僕があなたのモノであるように、あなたはその血一滴さえも僕のモノだって知っていますか?
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