日向を選んで歩いてく。
見上げた空に、やさしい太陽。
たまにはこんな休日も、良いでしょ?
□ うちへ帰ろう
・空〜ku・u〜・ □
なぁ、さんぞ!
なんだ?
へへへっ
なにニヤついてやがんだ、気色悪ィ・・・
だってさ、ひっさしぶりじゃん?三蔵と出かけるなんてさ
ま、たまには、な
似合ってるよ、コート
お前が俺に似合うと思って買ったんだろ
そーだけどさ。俺が勝手に似合うって思って買ったから、似合ってんの見れてすっげ嬉しい!
はー、単純・・・
なんか言ったか?三蔵?
なんでもねぇよ
それより俺のも似合ってる?
あ?
コート
あぁ、猿にしちゃぁな
なっ!なんだよっ、その「猿にしちゃぁな」って!!!
この俺がわざわざ選んで買ってやったんだからな
?
似合わねぇわけがないっつー事だよ
三蔵・・・
人間でも猿でも、な
きーっ!!猿は余計だよっっっ!!!
やっぱり猿だな、猿
さっ、サルさるゆーなぁあ!!
風が冷たい今日だけど、
貴方と過ごせるこの時間。
誰よりもあったかくなれたのは、
ほら。
めずらしく、
ゆっくりと微笑んだ貴方の、その顔を見れたから。
あ・・・
どうした
三蔵が、笑った・・・
あぁ?
すっげいいもん見れたかもっ
馬鹿か、てめぇ・・・
なぁ
なんだ
手、繋いでい?
・・・
ダメ?
・・・、勝手にしろ・・・
さんきゅ!三蔵
・・・ふん
日向を選んで歩いてく。
見上げた空に、やさしい太陽。
たまにはこんな休日も、良いでしょ?
繋いだ手ごと、コートのポケットにつっこんで、
ちょっと照れたような貴方が愛しい。
他愛もない話でもしながら、ゆっくりとあの部屋へ。
うちへ帰ろう!