#6.お話しちゃったv
傘を持っていなくて飛び込んだ軒先。
 濡れた服を拭いていたら、雨宿りに飛び込んで来た人が居たの。
 狭い場所だったけど、濡れちゃうのも可哀想だからと端に寄ってその人を迎え入れてあげたら、なんと、さ、三蔵様だったのvv
 雨に濡れた金糸がいつもより濃い色になって、しっとりと白い額に張りついていて、着ていらっしゃったのはいつもの法衣ではなくて、私服で。
 アタシ、思わず見惚れてしまった。
 三蔵様は煩そうに濡れた髪を掻き上げて、降りしきる雨に小さな舌打ちを漏らしていらしたの。
 素敵に男前v
 アタシ、丁度タオルを買っていたのを思い出して(ナイス!私v)そろっと三蔵様に差し出したの。

「あ、あのよろしかったらどうぞ」

ってv
 そうしたら三蔵様、びっくりした顔をなさったの。
 見開かれた紫暗がそれは綺麗で、もう、間近で見られたアタシってば、超ラッキーよね。

「風邪、引きますから」

って、尚も差し出したら、三蔵様ったら少し照れたようなお顔をなさって、受け取って下さったの。

「すまん」

 ってぇぇぇ〜〜vv
 腰に響くような素敵なお声で、もう、もうアタシ腰抜けそうになっちゃった。
で、黙ってるのも気まずいっていうか、もっと声が聞きたくて、勇気を振り絞って話しかけたの。

「急に降りだして、びっくりしましたね」
「そうだな」
「でも、もうすぐ止みそうですよ」
「ああ、空が明るくなったからな」

 まさか、会話が成立するなんて思ってもみなくて、アタシ神様に感謝しちゃった。

 雨は三蔵様が仰ったようにそれからすぐ止んでしまって。
 でも雨上がりの陽差しに少し濡れた色の金糸が光って素敵だった。

「助かった」

 そう言って、三蔵様がタオルを返して下さった。
 受け取るアタシの手が震えてないことを祈るばかりで。
 三蔵様はアタシがタオルを受け取ると、踵を返して行ってしまわれた。
 その背中を見送って、はっと我に返ったアタシは、三蔵様がお使いになったタオルを思わず抱き締めた。
 もう、このタオル洗えない。
 ええ、アタシの秘蔵の一品。
 誰にも触らせないわ。

 うふふ、会員の皆さん、怒らないでねv
 ちゃんと、会員限定の鑑賞会を開きますからv

 以上、「よっちゃん」のマーガレットでしたvv

   
   
#7.お彼岸の入り
今日はお彼岸の入りですので、先祖のお墓参りに行ってきました。
 寺院はさすがにお彼岸、たくさんのお参りの人が訪れていました。
 お参りの終わった帰り、境内の出店でお茶を飲んでいると、寺院の御坊と出逢いました。
 彼は総支配の勒按様付きの僧侶で、内緒の仲間デス。
 以下は、その彼に聞いた三蔵様のご様子です。

  ++++++++++

 最近、三蔵様はよく執務室を抜け出されているそうです。
 逃げる先は奥庭だったり、神苑だったり、裏山だったりするんですが、大抵は笙玄と悟空が見つけてしまうんだそうです。
 それが先日、蘇芳色の衣に金糸に蘇芳の色の紅葉文を刺繍した袈裟のお姿で、 彼の仕事部屋へ飛び込んで来られたんだそうです。
 それも必死の形相だったんだそうです。

「ど、どうされたんですか?」

って、おっかなびっくりお聞きしたら、物凄く嫌そうな顔をされて、

「しばらく匿ってくれ」

と、仰ったそうです。
 彼はもう嬉しいやら、幸せやらで舞い上がってしまいそうだったんですが、そんな素振りを少しでも見せれば三蔵様は何処かへ行ってしまわれると、平静を装ってお茶を入れて差し上げて、奥の仮眠室へご案内したんだそうです。

「今、何時だ?」
「は、はい、只今は2時18分です」
「なら、3時になったら呼びに来い」
「は、はい」

 時間を確かめられ、そう言いつけられると仮眠室に籠もられてしまったんだそうです。
 そのすぐ後、笙玄が三蔵様を捜して来たのだそうですが、自分の所へなど来られるはずがないと言えば、納得して出て行ったそうです。
 そうこうしてる内に3時になったので仮眠室へ三蔵様をお呼びしに行ったら、なんと、眠っていらっしゃったそうです。
 薄暗がりに浮かぶ三蔵様の寝顔に、彼は極楽を見たそうです。
 そして、ここにカメラがないことをどれ程悔やんだことか。
 でも、すぐに三蔵様は目覚められ、部屋を出て行かれたそうです。
 彼は三蔵様が眠っておられた寝台に顔を付けて、三蔵様の香の残り香を、目の奥に焼き付いた寝顔と共に堪能したそうです。

   ++++++++++

 寺院に居ると良いことがあるんだと羨ましくなりましたが、三蔵様と接触できる所へ配属されるのは至難だとか。
 仕方ないので、彼に次はカメラを差し入れてあげるから必ず三蔵様のお姿を納めるように言っておきました。

 皆さん、お彼岸の中日は、三蔵様が寺院の境内をお歩きになりながら説法をなさることが昨日決まったそうです。
 でも、このお話当日まで秘密なんだそうですので、会員の方以外には極秘ですからね。

 
 
#8.お彼岸会 @
 さて、寺院の彼岸会に参加された皆さまから、たくさんご報告が届いていますので、そのいくつかを2回に分けてここへ掲載させて頂きます。
 楽しみに読んで下さいねv

  ++++++++++

☆行ってきました〜!
 そして、お会い出来ました〜!!
 お召し物は純白に銀糸で鳳凰文を織り込んだ衣に、金無地の九条袈裟で、日向に立たれたそのお姿は夢見るように綺麗でした。

☆見ました!
 休憩なさってる三蔵様と悟空を!
 白いお姿の三蔵様の傍で、悟空も白地に蘇芳色の糸で三蔵様と同じ鳳凰文の刺繍されたカンフーチャイナを来ていました。
 その姿は一対の絵みたいで、本当に綺麗でした。
 写真が撮れましたので、ご入り用の肩は本部まで申し出て下さいねv

☆お側でv
 三蔵様の正面で説法を聞くことが出来ました。
 そのお声の素晴らしいことといったら!
 録音出来たのが信じられないほどv
 上の方同様、お声のコピーが欲しい方は本部までv

☆私も!
 私も見ました。
 三蔵様の美しさに一瞬、意識が飛んだほどでした。
 ええ、いつ境内にお見えになるか解らなかったので、朝から詰めてました。
 そのお陰で、本当に間近で見られて、お声が聞けました。
 ああ〜あのお声で名前を読んで欲しいです。

☆見られませんでした(涙)
 妻と妻の両親、私の両親、子供達が一緒だったのでお参りが終わったらすぐに帰らなくてはならなかったんです。
 何方か、三蔵様のお姿を納めた方、お声を納めた方、是非分けて下さいねv

☆私も!
 私も遠くからしかお姿を見られなくて、歯がゆい想いをしました。
 白いお召し物と金糸だけしか見えなくて、お声もちゃんと聞けませんでした。
 私にも三蔵様のお写真やお声の録音テープをお持ちの方は分けて下さると嬉しいです。

>>#9へ続く

 
 
#9.お彼岸会 A
☆お側でv
 三蔵様のすぐお側で説法を聞くことが出来ました。
 それも衣が触れるほど近くで!
 仄かに薫る三蔵様のお香の薫りと深くて腰に来るお声に私は極楽を垣間見ました。
 もう、このまま天に召されても構わないとさえ思う至福の時でした。

☆鯛焼きを頂いてしまいました!
 三蔵様が休憩なさって悟空と一緒に鯛焼きを食べていらっしゃる姿を偶然見てしまいました。
 ちょろちょろと下の子供が走り回るのを追いかけて捕まえたところに、丁度お二人がいらっしゃったのです。
 下の子供がそれを見て、自分も欲しいと泣きだしてしまって、慌ててその場を離れようとしたその時、三蔵様がお声を掛けて下さったのです。
 そして、泣いている我が子にご自分がお食べになろうとしていた鯛焼きをお手ずから下さったのです。
 そして、「泣くなよ」と、子供の頭を撫でて仄かに頬笑まれたのです。
 私はもうひたすらありがとうございましたと、お礼を言うことしか出来なくて…。
 でも、あの仄かな笑顔と悟空に何か言われて頬を桜色に染めていらっしゃったお姿は一生忘れません。
 本当にこの時ばかりは、ちょろちょろする下の子供に感謝しました。

☆それは偶然…
 遠くから初めて来たもので広い寺院内で迷ってしまいました。
 皆さまのお話通りにお美しい三蔵様にお会いできて嬉しかったのに、人混みの多さに酔ってしまって、少し休もうと人混みから抜け出たまではよかったのですが、自分が何処にいるのか解らなくなってしまったのです。
 きっと、寺院の奥へ迷い混んでしまったのだろうと思い、帰り道を伺おうとしていましたら人の話し声が聞こえたのです。
 これで帰り道が聞けると、その回廊を回ったそこで、三蔵様が悟空を腕に抱いて接吻けをなさっていたのです。
 そのお姿はそれはもう夢見るようで…貧困な語彙しかない私にはただ、綺麗だとしか言えません。
 三蔵様は何か悟空に囁いては、触れるだけの接吻けを悟空の顔に落としていらっしゃいました。
 そのたびに悟空は嬉しそうに、幸せそうに頬笑んでいて…。
 遠くから勇気を出してここへ来た私に御仏が下さったご褒美に思えました。
 見とれている私に気付かず、お二人はやがて寺院の奥へ行ってしまわれました。
 程なくして、私は無事表へ出られたのですが、未だにあのお二人のお姿が頭から離れず、夢見心地です。
 本当に寺院にお参りしてよかったです。

  ++++++++++

 最後は素晴らしいご報告でした。
 皆さま、三蔵様と悟空の関係は我々が想像していた通りだったようですね。
 二人で一対、三蔵様の幸せは悟空にかかっていますので、もし悟空がいじめられていたら勇気を持って助けてあげて下さいね。

 あと、皆さまからお寄せ頂いた三蔵様の生写真や説法の録音MDの欲しい方は、 本部まで住所・氏名を明記して申し込んで下さいね。
 〆切は来月の末日です。

 
 
#10.噂の真相は?
 三蔵様が旅に近々旅に出られるという噂があります。
 本当なのでしょうか?
 何でも長い旅になるようだと聞いて、びっくりするやら哀しいやらで…。
 何方かはっきりとしたことをご存じの方はお知らせ下さい。

 それと、もうすぐ三蔵様のお誕生日ですよね。
 会の方では何かイベントを考えていらっしゃるのでしょうか?
 生誕祭当日はいつもより何倍も綺麗な三蔵様を拝見できるんですよね。
 未だに、三蔵様のお住まいになる寺院へは、参拝したことがないのですが、上記のような噂もあるので、今年は是非寺院へ参拝したいと思っています。

 こちらの方も、何か最新情報やら詳細が解れば教えて頂きたいです。

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